大金を相続したクライアントの話

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    クライアントさんの告別式があったんです

    お客様がお亡くなりになってしまったんですよ

    とある相続案件を年末年始で処理したんです

    お母さんを亡くした姉妹がいると

    お姉さん妹さんが財産の取り分でもめてると

    こっちはお姉さん側をサポートをして遺産分割協議っていうのをずっと進めてて

    年明けにやっと調停で決着がついたんですよ

    自分たちがサポートしたお姉さんが9000万で妹さんが8000万ゲットと

    生前に介護とかも含めてお姉さんが色々負担してる部分もあったりしたから

    そういったところの調整すると1000万ぐらい多くゲットできて良かったですねっていう形

    無事に相続終了して良かったですねって言ってた矢先にその60代のお姉さんが死んでしまったんですよ

    元々この姉妹は共に独身で仕事まともにやってきてない姉妹なんですよ

    分かりやすく言っちゃえば親のすねかじりで生きてきた姉妹なのね

    で晩年に自暴自棄的な感じになってて生き方が雑になってた

    わりかし酒ばっか飲んでたんだよねお姉さん

    今回の死因っていうのが肝硬変でお亡くなりになったんですけれど

    その死の瞬間にどっちを思ったのかなって

    「妹に勝ってやった」っていう風にいくのか

    「妹に取られるし悔しい」っていう風な思いでいったのか

    死ぬ瞬間に何を思って死んだのかなってその告別式に参加しながら思ったんだよね

    なんか大金得た後に使わないまま死ぬときって何を思うのかなっていうのはね

    なんか浪費はしてたけどお金を使う力が別にある人じゃなかったんだよね

    そもそも陰キャみたいなずっと引きこもりだったんだよね

    だから使う力を発動できないまま終わってるんだよね

    自分の中にお金を使う力ってある?

    その告別式出た時にある番組を思い出したの

    2000年ぐらいに放送作家でおちまさとっていう人が「百萬男」 っていう深夜番組やってたんだよ

    簡単にどういう内容かって言うと通行人の男性に突然声かけるだけ

    で100万渡して5時間以内に使い切ってくれっていう番組なの

    今じゃめちゃくちゃだなと思うんだけど

    どんどんタイムリミット減っていって時間内に必ずぴったり使い切らないと全額返金なのよ

    1円も残しちゃいけなかったり色んなルールがあって自分のために使わなきゃダメで誰かにプレゼントとかNG

    完全に自分のための浪費なり消費に使わなきゃいけないの

    例えばそのギャンブルを目の前でやるとかもダメで借金返済するとかもダメなの

    基本的には物を買わなきゃいけないわけよ

    渋谷で声かけるんだけど5時間出て渋谷で色々買い物するんだよ

    もう1個ルールがあって買ったものはその5時間ずっと手で持って常に携帯してなきゃいけないわけよ

    そういうふうな流れの中でその人がどんな買い物100万の使い方を通じてその人の人間性を観察するみたいな番組だったわけよ

    でも当時って2000年代でデフレ真っ只中だから物がめっちゃ安いんですよ

    だから本当に計画的に買わないと物で溢れるからめちゃくちゃ手に余るわけ

    だから大半の人が100万単位で浪費したことない人をわざわざ選ぶの

    つまり普段使ってない人らをわざわざ選ぶから全然使いきれないのよ

    特に最後の10分ぐらいがめちゃめちゃ面白くて

    ぎりぎりになるとタバコなんか吸わないのにタバコ大量に買うわけよ

    手元にあるコンビニの物をもう持ち歩けなくなるぐらいの意味分かんない量買うわけよ

    全然普段から100万を使ってないことが如実に表れるの

    俺が一番うけた人は大トロをひたすら食ってるの

    40皿ぐらい食べたところで「もう気持ち悪くて食べられません」とか言ってるのね

    なんかその人のやっぱ普段の価値観とか生活のスタイルっていうのがすげえ浮き彫りになる強烈な番組だったんだよね

    中にはテレビ買う人とかいるんで面白いんだよ

    番組見ながら何が一番いいのかって当時考えてたの

    一番いいのは時計だっていう結論なんですよ

    時計なんて実質小型のポータブルの資産じゃないですか

    パネライとかルミノールとかあの辺のウブロとか手頃なの買ってれば100万ぐらいで買えるわけですよ

    だからこの番組でもう1つ面白いところがあんのよ

    必ず男に声かけるんですよ

    男って女よりやっぱ金使うの下手なんですよ

    みんな大きいもの買う傾向にあるの。

    買い慣れてる人女性は必ず小さい物に行くんだよ

    けど普段使ってないなって人に関してみんな大きい物買う傾向にあるから面白いんですよ

    普段お金使ってない人は例えば「オメガ買おう」とかなってもどこにそれがあるかわかんないの

    普段のアクセスの中に意識がないから「ヴィトンてどこなの?」ってどこにあるかわかんないからパニクるわけ

    だから普段自分のアクセスにあるヤマダ電機とか行っちゃってでっかい謎のオーディオとか買うわけですよ

    うちの母親なんてめちゃくちゃ超がつくほどの浪費家だったから当時も番組見てて

    「あそこであれ買えば100万ぐらい10分で買えるのにね」みたいなことをバンバン言ってた

    なんか使う力ってあん時に思ったんだけど日頃の鍛錬がないといざって時には発揮できないんだよね

    さっきのお亡くなりになった方もそうなんだけど

    老後の費用っていうものを蓄えておこうっていう発想が多いでしょ

    実は結構多くの人が持て余したまま孤独死する人ってすっごいいっぱいいるんですよ

    さっきの百萬男と全く同じであの世に金持ってけないからいざ使おうって思ってもみんな使いきれないんだよね

    それの理由が分かりやすくていつ死ぬかわかんないっていう不安があるじゃない

    だから少しでも残しておこうっていうこの少しが意外と多かったりするわけですよ

    その典型が桐谷さんっていう株主優待だけで過ごすおじさん

    あの人って資産4億ぐらいあるんだよ

    すげえケチだからお金全然使わないんだよ

    株主優待だけで生きてるんで元本は全然減らないわけですよ

    で絶対あのまま死ぬタイプなわけですよ

    まさにあれ俺のおじさんも同じなのね

    おばあさんの相続で大金もらってるのに全然遊びをしてきてない引きこもりなんで全然使えずにいるの

    余計なお世話かもしれないけど充実してるような生活に全く見えないの

    人と接する事が少ないから教養がなく全然経験もないから話しても全く面白くないの

    だから節約とか貯蓄の先には使う力みたいなのも一緒に備えてないと幸せってあるのかなっていうのは当時彼を見てて思ったんだよね

    充実してるんだろうけどいわゆる僕らが思い描くようなお金によって優雅に過ごしてる感じは見えないから 使う力って意外と必要なんだなって思うんだよね

    お金を使うことじゃなくて貯める増やすことが楽しくてしょうがない収集癖っていうのが強いんだろうね

    使う力っていうのは若い時に鍛錬してないと意外と晩年使えないんじゃないかなって

    告別式の彼女を見て今の時代少しずつ浪費しといた方がいいなって思うんだよね

    余計なお世話なんだけどせっかくお金入ったのに全然思い出作ってないのかなって

    本当使う力っていうのはすごく意識した

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