差押えの時のカシミヤのコートの話
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キーマスターカシミヤのコートにまつわる話です
うちのチーム何人かいるんだけど、そのうちの 一人に準レギュラーみたいなメンバーの話
この人は黒服やったりさドライバーやったり寿司に握ったりする異色のじいさんがいるのね何でもできるから、俺も会社買ったりとかした時に立ち上げとか引き継ぎのタイミングで
現場にスタッフがちょっと必要だった場合には彼に入ってもらったりするんだよあんまりにも多彩だから、気になりすぎて「〇〇さんって何者なんですか?」って聞いたのよ
「俺曲者」って返したのね
その曲者の紹介しようかなと思ってこれねそのある洋服屋さんが債務超過になって、債権者の商工ファンドがその店の洋服を差し押さえかけられたわけよ
これ5年ぐらい前の話なんだけどでこの動産の差し押さえで洋服の立ち合いにこの曲者さんに行ってもらったわけ
曲者さん、その昔カシミヤの輸入業者をしてたの「これ俺に代わりに10万で売ってよ」ってその場でさその裁判官から来た執行官に交渉し始めたわけ
でもその日の執行官のノルマっていうのが、 債権額分の400万円分の洋服なんだけど
多分おそらくこのコートは100万円 ぐらいで売れるだろうっていう風に踏んだんだろうね執行官は通常の家に対する家宅のそういう差し押さえていうのは、値段が中古が新品かがまずわからないから金額の査定できないんだけど
洋服の場合はさ 値段のタグがついてるからわかるわけ、だから査定しやすくて商品を取っていきやすいわけ性質上
だからその執行官もネームタグに書いてある金額見てこれだったら100万円ぐらいの価値があるなみたいなふうに思っ たんだよねもっと高値で売れるからお前には渡さないぞって言って断ったと
で、その日に執行官はその店の400万円分ぐらいのその洋服を全部持ってったんだけどここから面白くて執行官にとってはこれで仕事は終了なんだよ
だから売るモチベーションはないわけ
実際にね執行された物っていうのはさ
メルカリみたいにネットで売るわけじゃないわけよあれってどうやってやれるかって言うと、 「〇〇洋服店の洋服一式」みたいな形で告知文だけが提示される形だからさ
バルク式だからドーンと中身 もわからないままでどんどん来られるわけ
普通の人はさそのさ 紙告知文だけ見てもさ中身にカシミヤの コートがあるかなんて思いもしないわけよ
もっと雑だから当然こう競売にはさ誰も来ないわけいつも通りねその競売では買い手がつかずに流れて終わったと
でその一連にかかった執行官の例えば委託費であったり、弁護士さんとかなんだけど
あとは運搬費みたいなものがだいたい50万ぐらい 乗っかってきて
この 差し押さえを申し立てたそのさっきの商工ファンドに 請求されるっていう流れなわけ
売れませんでしたよって報告書と同じでカクカク近々の金額かかりましたっていう 風に来るわけよで
これで 競売終わりなわけだからもう最近はさ動産の差し押さえなんてまずないわけよ
買い手からもしても今やさモードオフとかと全然金額があわなかったりするものもあるわけ
わざわざさそこ見てさバルクでさわかんない宝箱だから福袋買うような感覚のものも嫌なわけよ
まあ実際成立しないことが多いんだけどほんでその後日ね
裁判所の方からこの洋服屋さんに対してさ競売に流れたから、残った在庫を全部取りに来いって連絡が来たわけ
うちの曲者さんがさもう怒っちゃって、「お前らが引き上げたんだからお前らが洋服屋まで持ってこいよ」って返したのよ。最高だよねブチ切れまくってるわけよ
相手は「取りに来てくださいよ」って急に平身低頭になったわけ本当に分かりやすいよねお役所っていうのは
「しゃーない」と取りに行ったとでまた洋服屋に戻されるわけよ
で曲者は無事そのカシミアのコートを自分で売りさばいて債務者と利益を折半したと皆さんもですね差し押さえの現場に誰か来て欲しければうちの曲者ウーバーイーツで派遣しますんで
よかったらお使いくださいということです ね -
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