見てるのに見ないし見ないようにして見てる話
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ゲスト格闘技やってる人で中でも目の配り方でレベルが分かると聞いたことがあるんだけど
ある格闘家の方が言ってたんだけど目使いの奥義っていうものの話が面白かったんですよ
その方の表現では相手を見るようにして見てないという
見ないようにしてまた見るみたいな
昔の武道家の方の言葉にあるみたいそういうものが
「その感覚ってどういうものなんですか」って
「どういう風なトレーニング方法あるんですか」って聞いたわけよ
そしたら「じゃあ銀行のATMに並ぶとしましょう」と
全員まで埋まってる状態で列で待ってる時に誰が最初にそのATMから外れて穴が空くのか
そこに行けばいいのかっていうのを目を動かさずにずっと右から左まで全部を横断して見てみて下さいって言われたの
つまり点にしながらも全部の列っていうものを広角レンズで広げて見るみたいな感じで見てみてくださいって言われてなんかそれに似てるって話を聞いたんだよね
普段から危険に身を置いてる人達っていう人の目つきもやっぱりちょっと違うなって思ってて
前にうちの店に海外からのVIPのお客様がいらっしゃったの
その方中東の王様の娘かなんかなんですよ
日本の友達と一緒に食事にしに来たんだけど4人ぐらいのボディガードを連れられて来たんですよ
なかなかそういうシチュエーションってないわけ
だから挨拶した方がいいかもってことで現場行ったんだけど
1人が玄関に立ってての1人が裏口に立ってるわけよ
で残りの2人っていうのがその彼女のお友達たちの席の隣のところのテーブルに男性と女性のボディガード2人座ってるわけ
そのボディガードはさすがに食事をしないって言うのもちょっと浮いちゃうか
娘さんと同じ物を注文して食べてるんだけれど目線が明らかに違うの
目線が全部監視カメラみたいにずっと全体を見ながらも淡々と食事をしてるんだよね
俺も遠くのところから彼らを見てるんだけれど逆に相手の範囲内にいてるようにすごい見られてる気がするの
会食とかでも仕事ができる人ほど自分が把握出来る空間作ってる使ってるなって人がすごい多いんだよね
別に目で見てるわけでもないのに全体にセンサー働いてるわけよ
この前も某メガバンクの秘書の方と食事する機会があったんだけどテーブル上の視野がすごい広いのよ
たまたま俺が食事内容をカメラで写真撮ってたわけ
そしてカメラを起動したまま携帯をテーブルに置いたわけよ
そしたら瞬時に「カメラ切り忘れてますよ」っていう風に指摘されたの
この人の観察力すごいなとおもってちょっと試してみようと思ったの
わざとさ飲み終えた空になったグラスっていうのを放置してみたわけよ
10秒ぐらいですぐに「何飲まれますか」って聞いてきたよね
明石家さんまって飲み会で誰が何を話してるのか見たり聞いたりしてるんだってね
だから遠くの会話を聞き漏らさずに突然こう会話に参加してくるんだって
だからさんまさんとかって司会の時に全体に目を配らせって言ってたけれども
まさに目だけでなく耳とか鼻にも応用が効くわけですよ
例えばシェフ何かでもすごい一流のシェフって厨房の中の鼻が効く範囲広いじゃん
あそこで何か焦げてないかっていう匂いって一番最初に察するのはだいたいシェフなんですよ
一流の指揮者っていうのも耳がすごい広いって言われてんの
指揮者で有名なズービン・メータとかリッカルド・ムーティっていうのも遠くの演者さんたちの中で1音ずれただけで絶対に見逃さいないって言われてる
弾く時の音で爪の長さまで分かるんで「今日爪切ってないだろ」って言えるんだって
だからその物理的な広さと細かさの精度っていうのは目だったり耳だったりあるいは鼻だったり
一流の世界の人ってこれある意味筋トレ的に普段から無意識に養ってるんだよね
自分の中のセンサーというか圏内みたいなものをどれだけ広げていくかとかその精度高めるかっていう中で自分なりに鍛えてみたいなと思ったんだよね
最近右耳でポッドキャスト聞きながら左耳で子供たちと会話するみたいな訓練してんの
聖徳太子トレーニングみたいなそういう負荷を常にかけとこうかなと思って
手軽にできるのはATM並んだ時に最初に空いたかどセンサー働かせるっていうのは意外と何か面白い遊びとしてできるトレーニングなのかなと思ったよね
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